上達出来るボルダリング壁

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上達出来るボルダリング壁

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こんにちは。スタッフの土谷です。

早いものでグッぼる来て3年と9ヶ月が経ちました。ここへ来て随分と登りの質が変わったと感じています。グッぼる特有の3Dウォールや強傾斜面一のムーンボードなどのバリエーション豊富な壁や、パワー・トリック・リスクの三要素で定量化された課題達。これらを通じて今の自分の登りがあると実感しています。今回は「僕を上達させてくれたボルダリング壁」と題してグッぼるの壁をご紹介していきたいと思います。

グッぼるといえばやはり3Dウォール。岩を模して設計されたその壁は幅16mあり様々なムーブを体験することが出来ます。初めてグッぼるに来た時はこの独特な壁の形状に苦戦したのをよく覚えています。単に登り慣れていないのもそうですが、面一とはまた違う身体の使い方で立体的な動きが求められる壁だと思います。

最大傾斜170度あるルーフは一見フィジカルに偏った課題ばかりになりそうな印象を受けますが、実際はその真逆でテクニックが求められる課題が大半。もちろん全てがそうではないですが細かく面代わりした多面壁は足で傾斜を殺して登る課題がとても多いです。僕自身デッドムーブなどで足を残す動作が苦手でしたがこの壁で登るようになってから、苦手な要素が改善されフットワークも大幅に向上したと感じています。特に壁の形状を最大限に活かしたトラバース課題は持久力・フットワーク・ムーブの多様性が同時に鍛えられるためかなりオススメです。トラバース課題の魅力について書いたブログもありますのでそちらも是非読んでみてください。
ブログ 長物課題で更に上を目指す
保持トレーニングの代表壁 MOONBOARD2014

こちらも以前ブログでご紹介したグッぼる名物の初代ムーンボード。歴代のムーンボードの中でも最もホールド構成がワルいと言われています。グッぼるに来るまでは全く馴染みのない壁でしたが、単純明快なその面白さにすぐに虜になりました。その魅力は真っ向勝負なフィジカルクライミングが体感出来ること。130度の面一に散りばめられた約140個のハンドホールドはどれも程よく細かく仕上がっているため岩を登るためのトレーニングにはうってつけです。また上半身だけでなく強傾斜での足捌き(主に掻き込み)もこの壁を登ることで上達することが出来たと感じています。シーズン間近になると常連さん達で賑わっている光景をよく目にします。ご来店の際は是非グッぼる名物の初代ムーンボードを体感してみて下さい。
ブログ グッぼる名物「ムーンボード2014」の魅力
贅沢なラインセット 本格的なスラブ壁

最後にご紹介するのは2018年の7月より新しく追加された壁、不要なホールドのない豪華ラインセット仕様の85度スラブ壁。横幅は7mありコーディネーション系のダイナミックな動きにも十分に対応出来る広さになっています。ジム内にはコンペタイマーも設置してあるためより本格的なトレーニングが可能に。セット周期は一ヶ月で毎回異なるセッターがセットするため内容が偏らず、バリエーション豊富な課題を体験することが出来ます。ここまで広くて贅沢なスラブも中々珍しいかと思います。キッズやユース世代のトレーニングに最適な壁になっております。
岩で強くなる壁

今回は僕を成長させてくれたボルダリング壁としてグッぼるの壁をご紹介させていただきました。上記3つの壁に加えて95°~105°の面一もあり、初心者から上級者まで幅広く楽しめる壁構成になっています。特にメインである3Dウォールはグッぼるのコンセプトである「岩で強くなる壁」を象徴しています。身体を鍛え、ジムで試し、岩で達成する。これを実行できる環境がグッぼるにはあります。常に最高の自分を追求し、10年後に自分が納得のいくクライミングできるようこの壁と共にこれからも成長し続けたいと思います。
土谷2021/09/08


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ブログを投稿したジム

グッぼる ボルダリングCafe

グッぼる ボルダリングCafe

滋賀県 / カフェ併設ジム

グッぼるの先には岩と自然が待っている
ジム登りやコンペで岩登りの一部は体験できますが、それがすべてではありません。スポーツ的なFun(楽しむ)にも大いに価値はあります。しかしその原点には「大自然が人を魅了し続けている」と言う普遍の感覚があります。ジム壁とセットは岩を擬似し、人工ホールドは岩を模造したもの。古生代の大地から水や風に削られた課題には、人知を超えた法則があり、それが何か分かりそうで結局分からない複雑さがあります。よってどんなにイカしたセッター、そして芸術的なホールドであっても「自然の感触」に追いつけないのです。 そんな自然に身を置けば、例え身体が衰えグレードが落ちたとしても、それは起こるべき「人の事実」のひとつであり、その素晴らしさは全く変わらないのです。

身体を鍛える
ジム課題で試す
岩で達成する
この3つを均等に配分するのがグッぼる流。通過点は達成すべきものだが決して目的を忘れない。より良いクライミングライフのためにグッぼるはこのバランスを保ち続けます。

ここに来れば創造性が増してくる
現代社会において多くの仕事が効率や生産性を上げるために自動化しています。この自動化は進み機械や道具だけで出来る事が増えて行きます。自動化され量産できるモノの価値は下がり、人が考える必要のある創造性の価値は上がっています。今の日本はモノを安く早く作る効率性重視が7割、創造性重視が3割と少ないのです。この創造性バランスを逆にすれば、一時的に売上は下がるのかもしれませんが、中期的に考えれば新しい市場や生活習慣が生まれ育ちます。

忙しく残業して生産をするのも仕事ですが、美味しいコーヒーを飲みながらゆっくり頭を働かせ、健全な身体で良い物を生み出すのも立派な仕事です。私がコンピュータに関わったのは人間にしかできないクリエイティブな事にもっと時間を費やしたいと思ったからです。そして時代もやっと生産性より創造性が求められるようになりました。ですが、平均的な日本の職場は狭く隔離された空間が多いように感じます。リラックスして創造性を発揮するには不十分です。

グッぼるの2階はコワーキングスペースとしてもご利用頂けます。木の息遣いが伝わるヴィンテージ家具。アウトドアに思いを馳せるギア。そして美味しいコーヒーとオーガニックなランチ。心身を鍛えるボルダリングやスラックラインのある設備。温度や湿度に合わせマシンを調整する「自動化できないコーヒー」へのこだわり。本当に「居心地がいい」とは何なのかを追求し「創造性」を最大限に発揮できる環境を用意しています。

ユニーク(独自性)と地球的体験のススメ
今の日本では難しいかもしれませんが、この環境をすべての「仕事人」に利用してもらいたいのです。縛られない自由な真のユニーク(独自性)。リラックスできる環境で人間味を取り戻せば、ユニークな心の創造性が増し、探究心も湧き、それは従来のアイデアでなく「心地よいアイデア」を量産します。そのようにして生まれた「探求心」がより広い視野を与え、まだ見ぬ「地球的体験」を欲するようになるのに気づいて欲しいのです。世界は思ったより簡単に、広く、楽しく、予想外に、しかし厳しく 「体験と理由」 を与えてくれます。あなたに健全な「身体」と「創造性」をもたらし「地球的体験」へと進むために、美味しいコーヒーとヴィンテージ家具、そしてボルダリングとスラックラインはここにあります。

優先されるべき順序。情熱<技術<考え方
クライミングにおいて重要なのは「常に最高に自分を追求する」という考え方だと感じています。お金や時間を費やして、技術を身につけたり、情熱をかけたりしても、「考え方」の優先順位を間違えずに進めるべきです。情熱が優先されるとモチベーションに左右され感情的になり本来の目的を見失うことが度々起きます。技術が優先されると掘り下げるばかりで道から外れていても気が付かず修正が効かなくなります。やはり正しい考え方の先に目的を設定しレールを敷き、レールから外れないように「技術」を磨き、それを進めるエネルギーとして「情熱」をを注いで、日々を過ごす事が正しい結果になると考えます。

グッぼるが思う 「いいクライミングジム」 とは
いいクライミングジムの条件って何ですか?ってよく聞かれます。ジム乱立の中、皆さん真剣に悩んでおられます。即答できる答えは「岩で強くなるのがクライミング文化だと理解しているジム」。これしかありません。だから楽しい課題とか面白い課題とか達成感ある課題とかいい課題とか必要ない。登れるようになる厳しいステップとそれを良しとする文化を伝える場所がクライミングジム。

面白くないからダメな課題ではない。面白いからいい課題ではない。強くなれるからいい課題であり悔しいからいい課題であると考えます。グッぼるの課題は順に上手くなれる課題ですから、どこかで壁にブチ当たり全身で己を否定されます。しかし他にはないカフェという形のコミュニケーションエリアで、先駆者や開拓者や成功者のクライミング談義を通して必要なセンスを共有すると壁を超える魅力が手に入ります。そうして心から課題を乗り越える目的を持てるようになります。例えばそれが海外ツアーであったり新ルート開拓であったり氷雪テクニックであったり。人それぞれなのでしょうが、要は、「知ってしまって戻れない感覚」 がクライミングでは一番重要です。決して優れたセットとかカッコイイ壁とかいいホールドとかではありません。それを理解して課題や環境に落とし込むのがグッぼるの仕事だと思っています。遠方からグッぼるに何かを期待してお越し頂き、その中でこの質問が多いのは、皆さん迷っているだけでなく方向性の正しさを確認しているのだと思います。本当にいいクライマーになって欲しいと願いを込めてスタッフ一同、日々みなさんと語り合いたいと熱望しています。どうかいつもより一言多くお話をしてみてください。

グッぼるには看板がありません
突然、倉庫に現れるペイント画は環境企画アヴュの作品。アウトドアスポーツとヴィンテージカフェのイメージにピッタリ。これがグッぼる唯一の案内板です。実はグッぼるには看板や案内がありません。あえて何を扱うお店かを全く表示していないのです。店名さえも表示していません。なぜなら、興味を持って覗かれたお客様の「共感」を大切にしたいからです。通りすがりに見つけたレジャーではなく、時間つぶしのイベントでもない。本気でアウトドアスポーツを楽しみたい方の入口として機能したい。その思いに共感して頂いた方がだけが覗いてもらえる仕組みが必要だと考えました。雑音の少ないカフェとジムで共感されたお客様同志で時間を共有する心地よさを味わって頂ければ幸いです。外観からはボルダリングやスラックラインが出来る事は全くわかりません。継続するには来店された皆様方の信頼性のある口コミに頼るしかありません。店内には名刺サイズの案内がございます。Twitter、Facebook、ホームページ、オンラインなど、共感を伝えたいご友人にご紹介して頂ければ幸いです。